
project navakov
映像作品・オーディオドラマ配信
「ささやかなことばの展覧会」
オフィシャルサイト
https://www.sasayakana-kotoba.com/
家の中で一人佇む時間が多くなりました。
そんなとき詩や小説、戯曲がはるか未知の世界に連れて行ってくれます。
私たちにはたくさんの優れたテキストがあり、言葉があります。
その言葉たちをどう表現し、伝えるか。
この春、project navakov は
Artist company 響人を率いる俳優、吉原光夫さんと共同で
「ささやかなことばの展覧会」を開催いたします。
これからゆっくり少しずつ所蔵作品は増えていく予定。
そこに本があり、語る俳優がいて、耳を傾ける人がいる。
家の中に一つの劇場を。少しの間物語の小旅行へ出かけてみませんか。
【吉原光夫メッセージ】
この国における演劇の弱さを痛感する日々の中、
演劇に魅了され続ける少年のような己はいて、
何かを作りたい!何か新しいこと挑戦してみたいと日々貧乏揺すりをしていた中、
演出家 稲葉賀恵さんとのやりとり、
彼女と今の演劇の存在を、考えに考えた末の答えは、
この状況下での我々が求める演劇は無理。。
ただ、新しい興味ある世界を演劇で培ったモノで繋ぐ事はできそうだという結果に...
言葉を紡ぎ、新しい世界に出会ってみる。
ということでやってみる事は、
私、俳優である吉原光夫が言葉(詩)を朗読し、
稲葉賀恵さんが direction しさらに彼女の絵とコラボしてみる。
ひ、非常にマニアックではあるが、いいんです!
時間があるから、何かをなんとなく配信するのではなく、
こんな時だからこそ、時間を贅沢に使い、興味ある新しい世界と繋がり、1つ作品を作り上げる。
こんな時だから、自分が⻑い間付き合ってきた「言葉の力」を信じてみようと...です!
興味ある方は、是非是非!
少し儚く、強かな世界を楽しんで聞いて見てください。
では、
吉原光夫
1999年劇団四季研究所に入所。
劇団四季で多くの舞台に出演し、2007年に退団。2009年にはArtist Company響人<ひびきびと>を創立し、出演はもちろん演出も手がけている。
2011年、帝国劇場開場100周年記念公演『レ・ミゼラブル』において、 日本公演の歴代最年少となる32歳で主演ジャン・バルジャン役を演じる。
配信内容
「ことばのパレード」
詩の中の言葉たちを、俳優の語る声、音楽、イメージなど、
様々な表現媒体とコラボレートし、映像作品として配信します。
第一回目の作品は、
高村光太郎作「レモン哀歌」。
語り手は俳優の吉原光夫さん。
大正、昭和の時代、生涯かけて彫刻を彫り続けながらも、
多くの詩を残した高村光太郎。
その妻智恵子への愛の詩集『智恵子抄』に収められた
「レモン哀歌」は智恵子の死の間際を唄った哀しくも凛々しい
一編です。
吉原光夫さんが紡ぐ文学作品の言葉たちを耳で聞き、
目で体験する映像作品。
「眠れぬ夜の処方箋」(6月下旬配信予定)
さまざまな名著を音だけの表現に特化してお届けする
オーディオドラマです。
一人眠れない夜、
ヘッドホンをお供に物語の世界に浸ってみませんか。
第一回目は文学座の俳優、亀田佳明さんが読む、
谷崎潤一郎の「刺青」。
大正から昭和にかけて、実に耽美的かつ幻想的な文体でもって人々の本能的な共感を得た谷崎潤一郎。
著者の代表作とも言える「刺青」は彫物師清吉の性的倒錯と、
皮膚に彫られる刺青の美しくも艶かしい文体、その後の谷崎作品のモチーフが沢山詰まった作品です。
皆さんの枕元に届ける眠れぬ夜の処方箋、どうぞお楽しみくださいませ。